肛門の病気

痔と間違えやすい肛門の病気

肛門の病気には痔と間違えやすい病気があります。例えば肛門から血や膿が出る症状の全てが痔とは限りません。症状によっては、重篤な疾患で緊急な手術が必要な場合もあります。肛門に異常を感じたら、専門の病院で診断を受けることが大切です。また痔とよく似た肛門の病気についての知識も持っておきましょう。

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大腸がん

大腸がんの早期の症状として、大腸にできたガン組織が便の刺激を受けて肛門からの出血があります。痔を患っている人は見過ごしがちな症状ですが、大腸がんの出血と痔の出血には違いがあるのです。痔の場合は鮮やかな色の血がポタポタと大量にでます。大腸がんの出血は、多少濁ったような血の色が便の周囲や中にみられるのが特徴です。また、ガン組織から出た粘液と血が混じったものが排泄されることもあります。

直腸脱

直腸が肛門から脱出してしまう病気です。症状には直腸の粘膜が脱出する「不完全直腸脱」と「完全直腸脱」があり、内痔核と共に肛門の皮膚が脱出する脱肛と間違えやすい病気です。大人になると肛門括約筋が伸びて括約不全を起こすため手術が必要になる場合もあります。

尖圭コンジローム

尖圭コンジロームは肛門内や周囲の皮膚に2cm程度のイボがが数できる病気で、ウィルスが性行為のときに感染して起こります。ウィルスの潜伏期間は約3ヵ月で、初期にはほとんど症状がありませんが、炎症がひどくなるとお尻に痛みやかゆみを伴います。治療には5FU軟膏を塗ったり、液体窒素で凍結させる・イボが大きい場合は手術で切除します。

肛門・大腸・直腸のポリープ

ポリープは腫瘍の形がクラゲに似ていることからついた名称で、さまざまな種類のポリープがあります。なかでも腫瘍性や過誤腫瘍性と呼ばれるものはガンに移行しやすく、大きさとガン化の率が比例しているため肛門・大腸・直腸にできたポリープは良性でも悪性でも切除が必要です。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は直腸に起こった炎症が大腸全体に広がり、粘膜に潰瘍やただれができる病気です。症状の特徴が血の混じった下痢便を繰り返すため内痔核と間違えやすく、発熱や貧血など重症化すると大腸を切り取らなければならないこともあります。この病気は再発を繰り返し、完治が難しいので厚生省の特定疾患にも指定されています。

膿皮症

膿皮症は肛門周囲の皮膚の汗腺や皮脂線に細菌が感染して炎症が起こり、化膿して瘻孔から膿が出る病気です。膿皮症は痔瘻を併発する確率が高く、排膿を繰り返しながら皮膚が厚くなります。痔瘻と間違えやすい病気ですが、膿が出始めると膿の出口が肛門の外側に増えるので膿皮症と診断できます。

毛巣瘻

毛巣瘻は毛深い人に多く、皮膚に生えるはずの毛が肛門と尾骨の間に入り込んでしまう病気です。毛巣瘻になると腫れて化膿し、やがて膿のトンネルができるので痔瘻と間違えやすいが肛門や腸にはつながりません。治悪性ではないので治療も比較的簡単に手術をすれば治る病気です。

皮膚びらん

皮膚びらんは、皮膚の角質層とその基底膜が細菌などによって「ただれる病気」です。肛門周囲で皮膚びらんが起こる原因の多くは、内部にできた炎症の分泌物が肛門から皮膚側に流れてただれます。下痢便の症状や肛門内部の炎症を放置したり、排便後に肛門の周囲の皮膚を清潔にしていないと起こる病気です。

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