痔の予防法
痔を予防するには、日常生活にある痔の原因を自身で取り除くことが必要です。生活習慣病である痔の予防は、主に食事と排便習慣を見直すことで発症率を抑え症状の悪化を防ぐことができます。ここで紹介している痔の予防法は、現在痔でない人にも役立つ内容をご紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
便秘解消
痔の予防と症状の悪化を防ぐには便秘解消に十分気を配る必要があります。便秘で硬くなった便は、肛門を傷つけて痔の原因をつくります。
環境の変化などによる一過性の便秘であれば、原因を排除すればすぐに治りますが、慢性的な便秘ではそうはいきません。便意を我慢するなど悪い習慣によって慢性化した便秘は生活を見直して改善しましょう。
また痔の予防以外にも便秘になると、腸炎や腸閉塞・ガンなどの病気で腸の内腔が狭くなり、便が通りにくくなって起こる器質性の便秘があります。特に正常な排便だった人が急に便秘になったときは要注意です。したがって便秘にならないことが痔を発生させず悪化させない最大の解消法なのです。
便通習慣
痔のケアで大切なのは、規則正しい便通の習慣をつけることです。自然に便意があって快適に排便できれば痔の予防にもなります。便意がないときに排便しようと力むと肛門に余計な圧力がかかって動静脈叢がうっ血し、痔の原因になったり症状を悪化させます。また便意がないのにトイレに長く居座るのも禁物です。
下痢対策
痔瘻や裂肛を予防したり悪化を防ぐためにも下痢対策は重要です。慢性の下痢になると、排便時に水様便が肛門の粘膜や上皮に浸透して炎症が起こります。
そのため裂肛になりやすく、内痔核があると腫れあがります。また下痢便が歯状線を勢いよく通過するときに肛門腺窩に入り込むと痔ろうの原因になります。
慢性の下痢の原因は、精神的ストレスや腸内善玉菌であるビフィズス菌の減少などがあります。またタバコは大腸の蠕動運動を亢進させる作用があるので止めてお酒も飲みすぎると、膵液の分泌が増えて下痢を悪化させるので控えましょう。痔の予防のためだけでなく、大きな病気にも繋がるので下痢を甘くみずに早めに医師の診察を受けることが必要です。
排便後のケア
排便後には、お尻や肛門をお風呂で洗い流すなどのケアも大切です。便はアルカリ性で刺激が強く細菌も数多くいます。肛門周辺の皮膚にはシワがたくさんあるため、紙で拭いた程度では思うほど綺麗にはなっていません。また肛門を汚れたままにしておくと、細菌が繁殖して痒みや炎症を起こす原因になります。そこで痔の人は排便後に、ぬるま湯で肛門を洗うことで血行が良くなり、うっ血を防ぐ効果もあります。最近の温水洗浄機能がついているトイレも効果的です。
トイレの時間
理想のトイレの時間は3分以内です。トイレで長時間同じ姿勢をとったり、強く力むと肛門にかかる負担で痔になるのは説明しました。理想とされる排便時間は3分以内が原則で、約30秒で便の大部分が排出されて、その後15秒ほどの間に何回かに分けて残りの便が排出されます。なので通常は約1分間、長くても3分あれば用を足せるはずなのです。痔の予防や悪化を防ぐためにもトイレの時間を意識しましょう。
理想的なウンチの色と形
- 茶色もしくは茶褐色
- 力まずに少し力を込めれば出せる
- バナナぐらいの太さと量
- 便器の中で水に浮く
- 紙や便器に便が付かず、きれいに流れる
- 排便回数は1日2回ほど。2日で1回でも規則的で爽快感があれば良い
でも毎日このような、快適な排便による理想的なウンチが出るとは限りません。それでも規則正しい生活を送ることによって痔を未然に予防したり、症状の悪化を防ぐことに繋がるのです。自然に体に良いウンチが出るように心掛けて、便に不安が感じられる場合は早めに病院で医師の診察を受けましょう。